介護関連の資格は、介護職員初任者研修を筆頭に、介護福祉士実務者研修、介護福祉士、ケアマネージャー、介護予防運動指導員など色々なものがあります。中でも、介護福祉士は介護業界で唯一の国家資格となっており、保有していると就職や給与面での優遇が期待できます。
介護職員初任者研修は受講科目が9科目、受講時間が130時間であるのに対し、介護福祉士実務研修は受講科目が20科目、受講時間が450時間と、受験科目・受講時間ともに大幅に多くなります。
介護福祉士実務者研修の資格を取得すると、国家資格である介護福祉士の受験資格を得られます。しかし、介護職員初任者研修の資格を取得しても、介護福祉士の受験資格は得られません。
介護職の年収は一般的に低いというイメージがありますが、労働環境や労働条件の改善も進んでおり職種によっては高収入が得られます。特に、資格を持っている人は資格手当もつくほか、より良い職場へ転職しやすくなるので収入アップが望めます。
ケアマネージャーは、介護サービスを実施するための計画を立てる仕事です。国家試験ではありませんが、都道府県で実施される公的な資格試験に合格することでケアマネージャーの肩書を得ることができます。平均年収は400万円前後となります。
介護福祉士は、介護業界唯一の国家資格です。介護福祉士という役職があるわけではありませんが、サービス提供責任者として働くこともでき、介護に関する専門家として引く手あまたです。介護福祉士の年収の相場は、400万円前後となります。
施設介護員は、介護施設において高齢者や体が不自由な人の食事や入浴、排せつなどの介助をする仕事です。直接的なケアを行うため、ダイレクトにお礼を言われることも多くやりがいを感じられます。施設介護員の年収の相場は、350万円前後です。
介護業界で年収を上げるためには、介護職員初任者研修を皮切りに介護系の資格をたくさん取得するのが近道でしょう。また、資格を取得するとともに転職を繰り返すことで、少しずつキャリアアップしていくこともできます。自分で上手に見つけられない場合は、転職エージェントを利用するのも一つの手段です。条件の良い職場を紹介してくれます。